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渓流シーズンお薦めSimmsブーツ(前編) - Maverick's スタッフブログ Vol. 11-1

2026.05.28

Maverick's スタッフ

自然と外に出たくなるこの季節。清流のせせらぎや新緑の中で過ごす時間は、やっぱり気持ちのよいものです。今回は、そんな渓流シーンでこそ真価を発揮するブーツを2モデルをご紹介します! 製品の機能やディテールだけでなく、実際に愛用している弊社スタッフのリアルな体感も交え、その魅力を詳しくお伝えしていきます。ご自身に合った一足を見つけるヒントになれば幸いです!

--FLYWEIGHT BOOT--
濡れた岩場や不安定な足場でもしっかりと支えるグリップ力、長時間の使用でも快適な設計など、異なる強みを備えたモデルです。

まずはFLYWEIGHT BOOTについて、初代モデルの発売から現在に至るまでの経緯をご紹介いたしましょう。



「FLYWEIGHT BOOT」は、発売当初から高い人気と注目を誇る製品です。それまでSIMMSが展開していたブーツは、激しい流れの中でも安定して立ち込める適度な重量と耐久性を備えたものが中心でした。頻繁な使用にも耐えるタフさが求められていたためです。一方そのようなブーツは、長時間の歩行や軽快な沢歩きを必要とする渓流では、重さや硬さが気になる場面があったことは事実です。

SIMMS製品を長く愛用されている方はご存知かと思いますが、過去にも軽量で柔軟なブーツが存在しました。しかし、おもに耐久性面の課題によって、定番モデルとなるには至りませんでした。

そうした背景で2023年に登場したのがFLYWEIGHT BOOTです。名前の通り軽快さが特徴で、従来のSIMMS製品の中でも少し異なる立ち位置を与えられたモデルと言えます。
最大の特徴は軽さと柔軟性ですが、やや低めに設計されたミッドカット仕様であることもユニーク。足首を適度にホールドしつつも、ハイカット特有の窮屈さが少なく、日本の渓流スタイルにフィットする仕上がりとなっています。そのため発売当初から高い支持を集めてきました。



日本のマーケットではフェルトソールのウェーディングブーツが根強い人気を持っていますが、このFLYWEIGHTに関してはビブラムソールも高い評価を得ています。理由のひとつとして、フェルトと比較するとビブラムソールのほうが全体的にしなやかで、ブーツ本体の柔軟性をより感じやすい点が挙げられます。このブーツの特性を最大限に引き出すのがビブラムソールだと言えるのかもしれません。「普段はフェルト派だけれど、FLYWEIGHTはビブラムを選ぶ」という方も多く、両方のソールを使い分けるユーザーも少なくありません(弊社スタッフもまさにそのスタイルです!)

2025 アップデート
FLYWEIGHT BOOTは、2025年モデルでさらなる進化を遂げて現在に至ります。ファーストモデルに関し、お客様やスタッフからの声として多く挙がっていたのが、やはり「耐久性」に関するもの。軽さを追求すれば耐久性とのトレードオフが生まれるのは、多くの素材や製品に共通するところでもありますが、今回の2025年モデルではそのバランスにしっかりとしたアップデートが実現しています。弱点の改善にとどまらず、全体としての完成度もさらに引き上げられており、魅力が一段と増した仕上がりが特徴。それでは、詳しくご紹介していきます。

アッパーとアイレットの耐久性向上


前モデルの大きな特徴である「軽さ」と「柔軟性」を損なうことなく、2025年モデルではTPUベースのシンセティック・アッパーを採用し、耐久性が向上しています。「軽さ」は足への負担を軽減し、「柔軟性」は歩行時やしゃがむ動作のストレスを軽減してくれます。オーバーレイの範囲も広がり、全体としてプロテクション性能が強化されています。表面はツルっとした質感で、草や泥が付着しても水にくぐらせるだけで落としやすく、メンテナンス性の高さも魅力です。

結果として、ブーツ自体の重量増を抑えつつ、疲労軽減にもつながるアップデートとなっています。釣行後のケアがしやすい点も嬉しいポイントです。



また、前モデルのアイレットはシンプルなループ仕様で、シューレースの締めやすさやフィット感の微調整がしやすい構造でしたが、2025年モデルでは樹脂の使用によってシューレースの干渉を軽減する設計へと変更。シンプルな筒ですが、実際には紐の動きを考慮した形状になっています。実際に締め上げてみてもストレスは少なく、フィット感の調整もスムーズです。締めやすさと緩みにくさのバランスも取られており、安定したホールド感を感じられます。山岳渓流では歩行中にフィット感を微調整する場面も多いため、この変更は実用面で大きなメリットと言えます。

クッション性
弊社スタッフが毎年通う、歩行距離20kmを超える山岳渓流フィールド。過酷な環境の中で、さまざまなブーツを繰り返し試験してきました。前モデルは地面の感覚をつかみやすい反面、荒れた路面などでは足裏にダイレクトな衝撃を感じる場面もあり、長距離歩行では負担を感じる傾向がありました。しかし新モデルでは、その点が大きく改善。足裏へのインパクトや疲労感が明らかに軽減され、より快適に歩き続けられる印象を受けました。



ミッドソールには密度の異なる2種類のEVA素材を採用し、クッション性と歩行安定性が向上しています。長時間の歩行や山岳渓流での使用にも十分対応できる仕上がりです。前モデルをお持ちの方には、ぜひ履き比べていただきたいと思います。

グリップ力
新しいソールには、Vibram製の「イドログリップ」素材と「トラクションラグ」形状を採用。両者の組み合わせにより、従来比で約20%のグリップ力向上を実現しています。また、ソールパターンはやや深めで複雑な溝構造へと変更。粘土質のフィールドでは泥の付着は見られるものの、あらゆるフィールドで発揮される安定したグリップ性能の向上が大きなメリットです。



前モデルはスタッドのみの対応でしたが、ニューモデルはスタークリーツの装着にも対応しており、岩をしっかり「噛む」安定感があります。本流のヌルついた岩場でも不安が少なく、グリップ性能の向上を体感できます。

イドログリップ(IDROGRIP)
Vibramの「イドログリップ」は、濡れた環境下でのグリップ性能を最大限に発揮するために開発されたラバーコンパウンドです。クライミングラバーの技術をベースに設計されており、特に濡れた岩場やウェットな路面において高い摩擦力を発揮することを目的としています。アウトドアやフィッシングなど、滑りやすいコンディションでの使用を想定した高性能素材です。

トラクションラグ(Traction Lug)
Vibramの「トラクションラグ」は、ソールの突起形状を最適化することでグリップ力を高める設計技術です。ラグの表面や側面に微細なエッジ構造を加えることで接地面積を増やし、地面をしっかりと捉える力と安定性を向上させています。これにより、踏み込み時のトラクションやブレーキ性能が強化され、さまざまな地形で安定した歩行をサポートします。

排水性


軽量をコンセプトとするブーツにおいては、残留水による重量増も避けたいもの。かつては片側のみだったドレインホールが、2025年モデルでは左右2カ所に配置されています。
形状も変更され、従来の円形多数構造から、6mm×6mmの四角形メッシュ構造へと進化、砂利や砂の侵入も抑えられています。結果として水抜けが良くなり、足への負担軽減にもつながっています。

SIMMS唯一のミッドカット


(写真左:現行G3 GUIDE BOOT 右:FLYWEIGHT BOOT)
FLYWEIGHT BOOTシリーズの特徴のひとつが、このミッドカット設計です。足首を適度にホールドしながらも動かしやすく、長時間の歩行でもストレスの少ない快適な履き心地を実現しています。

後編へ続く・・・・・・


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