Columns
釣り人徒然草

渓流シーズンお薦めSimmsブーツ (後編) - Maverick's スタッフブログ Vol. 11-2
2026.05.28
Maverick's スタッフ
※この記事は「渓流シーズンお薦めSimmsブーツ(前編) - Maverick's スタッフブログ Vol. 11-1」からの続きになります。
前編をまだお読みでない場合、ぜひそちらからお読みいただく事をお奨めいたします。
渓流シーズンお薦めSimmsブーツ(前編) - Maverick's スタッフブログ Vol. 11-1
--ACCESS BOOT—
前回に引き続き、渓流シーズンに真価を発揮するSIMMS BOOTをご紹介! まずは、新製品ACCESS BOOTの先祖であるFLYWEIGHT ACCESS BOOTについて少しお話いたします。2025年まで、このブーツはFLYWEIGHT BOOTと並び、渓流フィールドで高い人気を誇っていました。最大の特徴は、SIMMS専用に開発されたVibram社製「イドログリップ フレックス」ソールでした。
非常に柔らかく、一般的なビブラムソールと比較してクッション性が高いのが特徴です。地面から伝わる衝撃が少なく、ハイテクスニーカーのような快適な履き心地を実現しています。弊社内でも、長距離の歩行を必要とする山岳渓流へ釣行する際はこのブーツしか考えられない!というスタッフも。一方その柔らかさゆえに摩耗が早いという側面もあり、ソール交換が可能な設計となっているのもポイントです。アッパーも軽さを重視した構造のため、耐久性の面ではやや不安を感じる部分もありました。
しかし今季、ラインナップに新登場したACCESS BOOTは、FLYWEIGHT ACCESS BOOTと明確に一線を画す存在で、単なるアップデートというよりも、別のコンセプトを持った新しいブーツと言えます。それでは、詳しくご紹介していきます!
ソール
このブーツの最大特徴のひとつです。山羊の蹄をデザインソースに、異なるVibramソール2種を組み合わせたハイブリッド構造となっています。ちなみに、山羊=GOAT。「Grip On Aquatic Terrain=水中でのグリップ力」という意味に加えて、「Greatest Of All Time=史上最高」という言葉もかけたネーミングになっています。
構造について
このソールは、外周部と中央部で異なる特性を持つ素材を配置しているのが特徴です。
外周部(写真左端)
現行のFLYWEIGHT BOOTやG3 GUIDE BOOT / G3 GUIDE BOA BOOTにも採用されている「Vibram イドログリップ×トラクションラグ」。高いグリップ力が特徴で、ハードな使用環境でも安定した踏ん張りを発揮します。ただし、イドログリップ フレックスのような柔軟性や追従性は持たないため、剛性重視の設計です。
中央部(写真左から2つ目)
今季までFLYWEIGHT ACCESS BOOTに採用されていた「Vibram イドログリップ フレックス」。クッション性と追従性に優れ、凹凸に対してソールがしなやかに変形することで、バランス性能を高めてくれます。岩を乗り越える動作や、飛び移るような場面でも安定感を感じやすい仕様です。
今回の新しいACCESS BOOTでは、これら2つの特性を活かしつつ、それぞれを最適な位置に配置することで、バランスの取れた設計に仕上がっています。外周部にはクリーツやスタッドの装着が可能で、グリップ力の拡張や摩耗軽減にも配慮されています。
3つの排水システム
本モデルは排水性能にも工夫が施されています。
メッシュドレイン(FLYWEIGHT BOOTと同様) 
インソール → ミッドソール → 外とつながる排水経路(3本入ったスリットにはブーツ全体の柔軟性を向上させる役割もあり)
リップストップ状メッシュアッパーによる排水構造 
これら3つの仕組みにより、ウェーディング → 陸上移動 → 再びウェーディングといった繰り返しの中でも、陸で少し歩くだけでブーツ内の水がしっかり排出されます。実際に他モデルと同じフィールドで比較しても、残る水分量の差は明らかでした。
軽量ブーツだからこそ、この水をため込まない設計は大きなメリットです。気温が上がり体力を奪われるこれからのシーズン、山岳渓流では特に恩恵を感じるポイントです。
カット
FLYWEIGHTのミッドカットとは異なり、ACCESS BOOTはハイカット仕様となっています。正直なところ、最初は「少しストレスになるのでは?」とも感じていましたが、そこはさすがSIMMS。カット部分にはアッパーと異なる素材が使われ、スリット構造も設けられているため、足首の動きを大きく妨げません。しっかりとしたホールド感がありながらも、動きやすさを損なわないバランスに仕上がっています。安定感と可動性の両方を求める方には、とても魅力的なポイントです。FLYWEIGHT BOOTと比較される場合も、このカット形状は選択の大きな判断材料になりそうです。
アッパー
アッパーには吸水しにくく耐久性の高いTPU素材を採用し、オーバーレイ加工によって全体の強度が高められています。軽量性を保ちながらも、しっかりとしたプロテクション性能を備えた構造です。
アイレット
アイレット部分は耐食加工が施され、長期使用における劣化を抑える設計となっています。FLYWEIGHT BOOTに使われているものとは異なりますが、実際の使用感としてシューレースの締め上げやすさに大きな問題はありません。フィールドでの調整性も含め、実用面でのストレスが少ない印象です。
今回ご紹介したFLYWEIGHT BOOT とACCESS BOOTは、それぞれに明確な個性と役割があります。ヌメリの多いフィールドではフェルトソールの安心感が活きる場面もありますし、山岳渓流などフィールドではVibramソールのグリップ力や安定性が大きな武器になります。これから本格的なシーズンを迎えますが、ご自身の釣行スタイルやフィールドに合った製品を選んでいただくことで、渓流を存分に楽しんでいただければ幸いです。
悔いなき釣り人生を!
Instagram でMaverickスタッフによる情報を発信中!!
Maverick You Tube チャンネル