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新しくなったAIRFLOフライライン|浮力・滑り・耐久性で選ぶ次世代ライン
2026.09.01
ドリーバーデン・スタッフ 松倉 怜太郎
新しくなったAIRFLOフライライン|浮力・滑り・耐久性で選ぶ次世代ライン
AIRFLO社の2026年モデルでは、フローティングWFラインが大幅にアップデートされました。改良されたポリウレタン素材と新しい生産工程により、浮力の安定性や耐久性がさらに向上しています。
今回は、従来モデルからどのような進化を遂げたのか、AIRFLOラインをまだ使用したことがない方にも分かりやすいよう、実際にフィールドで使用・検証した感想を交えながらご紹介します。
フライライン選びで大切なこと・・・
フライライン選びで重要なのは、飛距離だけではありません。実際の釣りでは、浮力や滑りの良さ、メンディングのしやすさ、水面でのラインコントロール、耐久性など、さまざまな要素が釣果に影響します。これらの基本性能が高いレベルでバランスよく備わっていることが、使いやすいフライラインの条件です。
AIRFLOならではの高い耐久性
AIRFLOといえば、PVCではなくポリウレタンのコーティングを採用していることが大きな特徴です。硬化やひび割れが起こりにくく、長期間にわたって安定した性能を維持しやすい点は、ポリウレタンを使うAIRFLOならではの魅力といえるでしょう。
Ridge 2.0とSmoothの違い
AIRFLOラインには、大きく分けて「Ridge 2.0」と「Smooth」という2つの表面加工が用意されています。AIRFLO独自の技術として知られるのが、表面に細かな凹凸を設けた「Ridge 2.0」です。ラインとガイドの接触面積を減らすことで摩擦抵抗を抑え、キャスト時の滑りの良さやラインスピードの向上を目的としたテクノロジーです。
一方の「Smooth」は、凹凸のない滑らかな表面。新しいElevate Eliteコーティングとの組み合わせにより十分な滑り性能を備えながら、ラインを手で保持した際のフィーリングが自然で、繊細なラインコントロールやショートレンジでの釣りにも扱いやすい特徴があります。
キャスト時の滑りを重視するならRidge 2.0、指先での操作性や滑らかなフィーリングを好むならSmoothという選び方がおすすめです。
Elevate Elite / Elevate Elite 2.0
新たに採用された「Elevate Elite」と「Elevate Elite 2.0」は、AIRFLO社のR&Dチームによって開発された最新のフライライン・コーティング技術です。高い浮力としなやかさを実現するために設計された新しい配合により、優れた浮力、耐久性、紫外線耐性が生まれ、経年劣化によるひび割れも起こりにくくなっています。
実際に使用してみると、従来モデルよりもライン全体がしなやかになり、クセが少なく、表面もサラサラとした質感へと変わっていました。ガイド抜けも滑らかで、扱いやすさの向上を実感できます。
ライン径の細さ
今回のAIRFLOラインで特に印象的だったのが、径の細さです。キャストしてすぐに感じたのは、ガイド抵抗の小ささでした。ラインがストレスなくガイドを抜けていき、フォルスキャストがスムーズに行えます。
向かい風でもラインスピードが落ちにくく、水面ではドラグも掛かりにくいため、ナチュラルドリフトもさせやすく感じます。ライン全体が細くなったことでリールへの収まりも良く、小型リールでも余裕を持ってラインを巻けるのも嬉しいポイントです。
※ライン径が細くなったことで、3インチサイズのクラシックリールでもWF5Fラインを十分に収めることができるほど。小型リールとの組み合わせでも余裕のあるセッティングが可能です。
POWER COREによるダイレクトな操作感
AIRFLOのライン性能を語るうえで欠かせないのが、独自のローストレッチコア「POWER CORE」です。一般的なフライラインの伸び率が20~25%程度とされるのに対し、POWER COREは約6%という低伸度設計になっています。
キャスト中はロッドとラインの一体感が高く、ナローループも作りやすく感じました。またアタリの感度、フッキングパワーの伝達、ライン操作への反応も非常にダイレクトです。コアの伸びは見落とされがちな要素ですが、キャスト、メンディング、フッキング、ファイトまでを通して実釣性能に大きく影響する重要なポイントです。
代表的な3つのライン
AIRFLOの淡水用フライラインにはさまざまな種類がありますが、その中でも代表的な3種類をご紹介します。
SUPERFLO MAX RIDGE 2.0 POWER TAPER
大型のドライフライやストリーマー、ショットのついたインジケーターなど、空気抵抗の大きなフライや重量のあるリグをしっかりターンオーバーさせるために設計されたパワー系フローティングラインです。少ないフォルスキャストでもロッドにしっかり荷重を乗せることができ、風の強い中でも狙ったポイントへ正確にフライを届けられます。ファストアクションロッドとの相性が良く、風の強い状況でも安心して使用できる一本です。
SUPERFLO RIDGE 2.0 TACTICAL TAPER
シリーズの中で最も軽快なキャストフィールを持つラインです。
長めのフロントテーパーにより、繊細なプレゼンテーションと高いコントロール性能を実現。ドライフライやニンフ、軽いフライをロングリーダーで静かにポイントへキャストし、プレッシャーの高い魚を狙うようなシチュエーションに適しています。また、シリーズの中でもっともライン径が細く、ドラグが掛かりにくいためナチュラルドリフトさせやすい点も魅力です。グラスやバンブーも含めた、ミディアムアクションのロッドに最適。
SUPERFLO MAX RIDGE 2.0 UNIVERSAL TAPER
シリーズの中で最も汎用性が高いバランス型のライン。
AFTMA規格より0.5番手ほど重めに設計されており、ロッドへ荷重を乗せやすく、近距離から中距離まで安定してキャストしやすいモデルです。小型から大型まで、さまざまな種類のフライを軽快にキャストできます。近距離から中距離までキャストしやすく、水面からのピックアップも軽快。バックスペースが限られた場所でのロールキャストも行いやすい設計です。ミディアムファストからファストアクションに最適。どれを選ぶか迷ったら、おすすめのラインです。
フィールドテスト
今回のテストは、7月上旬の北海道・道北エリアの渓流で行いました。使用したロッドはScott GT8105(8フィート10インチ・5番)で、AIRFLO SUPERFLO MAX RIDGE 2.0 UNIVERSAL TAPER を組み合わせています。
私の釣りはドライフライが中心で、#2のセミパターンから#8前後のカディス、状況によっては#14前後のドライフライやニンフまで幅広く使用します。そのため、一本でさまざまなシチュエーションに対応できるUNIVERSAL TAPERを選択しました。リーダーは大型のドライフライを使用する際、1X~2Xを使用し、ティペットを含めた全長は約14ftにセッティングしています。ロングリーダーではラインのターンオーバー性能がそのままキャスト性能に表れるため、ラインの実力を確認するには非常に分かりやすい条件です。
テスト当日は、カモシカとムース、さらにトラウトハンターのプレミアムCDCを12枚使用した、空気抵抗の大きい#8のCDCカディスを結びました。このような投げにくい大型フライでも、UNIVERSAL TAPERは14ftを超えるロングリーダーをしっかりターンオーバーさせ、風のある状況でも途中で失速することなくきれいに伸び切ります。そのため、狙ったレーンへの正確なプレゼンテーションが可能でした。また、ライン自体の浮力が非常に高く、水面に乗った後のメンディングも軽快です。ラインが水面に張り付くような感覚が少なく、思い通りにラインをコントロールできるため、流れの変化に合わせた繊細なドリフトも容易に行えました。
近距離ではロッドへの荷重が明確に伝わり、短い距離でも非常にキャストしやすい印象です。さらに、バックスペースの限られたポイントではロールキャストでも十分な飛距離を確保でき、狙ったポイントへ正確にアプローチできました。中距離から遠距離では、リッジ構造の効果でガイドとの接触抵抗が少なく、ラインが非常にスムーズに走ります。ラインスピードが落ちにくく、開けた川でもストレスなくテンポ良く釣りを続けることができました。
総じて、SUPERFLO MAX RIDGE 2.0 UNIVERSAL TAPERは、近距離での扱いやすさと遠投性能を高いレベルで両立したラインです。大型ドライフライから小型フライまで幅広く対応し、北海道の本流や渓流はもちろん、多様なフィールドで安心して使用できる万能性を実感しました。

この日、ジャスト20インチのレインボートラウトをキャッチ。近年プレッシャーの高まってきた釣り場ですが、新作のCDCカディスを丁寧にプレゼンテーションできたことが、この一尾につながりました。
最後に
AIRFLOは以前から耐久性の高さで評価されてきたラインですが、2026年モデルではそこにキャストフィールや操作性も加わり、さらに完成度の高いシリーズへと進化したという実感があります。
これからラインを新調する方はもちろん、これまでAIRFLOを使ったことがない方にも、ぜひ一度試していただきたいと思います。
フライショップ ドリーバーデン