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釣り人徒然草

テイネイ・フライキャスティング --- Vol. 4

2026.09.30

東 知憲


ごくシンプルなことの微調整でキャスティングが劇的によくなるケースは、そうとうに経験を積んだ人でもよく見かけます。意識を持つか持たないか、の違いともいえますね。今回確認しておきたいのは、肘と手首の位置関係です。日常的なフライキャスティングの大半が、この2つの関節を大きく活用して行われます(肩関節の関与は、それほど大きくありません)。肘関節は上腕部の、手首関節は手の動きを管理します。

私たちの上にあるスペースで、ロッドティップの先端を、上から見ても横から見てもまっすぐに動かすこと。よいループを作る必須条件ですが、なかなか難しくもあります。フライロッドは長いので、手元のごく小さな動きも拡大されてティップ先端に伝わってしまうことが、その一大原因です。ごくちいさなブレも、ロッドティップ先端では大きなズレになってしまいます。

肘関節、手首関節、そして掌の中……腕というまとまり1つを取り上げても、自由に動こうとする場所は数多くありますが、それらの移動面をうまく揃えることが、ティップ先端の動きを整え、よいループにつながると覚えておきましょう。実際に写真を見ながらご説明しましょう。



仮にこれを、「エルボーイン/リストアウト」型と呼んでみましょう。私が考えるに、これが上腕部と手首部の移動面がきれいに揃い、ロッドも上腕の延長として使える配置です。肘は、キャスト距離が延びるにしたがって外に出てきますが、手首はそのさらに外に維持されます。



対して「エルボーアウト/リストイン」型の配置は、上腕部の移動面と手首部の移動面に違いがあります。つまり、上腕と手首の動きを合わせると、ロッドティップが空間を真っ直ぐに動かないのです。ロッドを体の近くで、立ててキャストしようと思うと、この形になってしまう人が多いと思いますが、その場合も肘は内側に入れ、前腕を水面と垂直にしておいたほうがいいですね。ロッドがじゅうぶんに硬ければ、正確度に優れる形です。



唯一、「エルボーアウト/リストイン」の配置が効果を生むのは、手首の角度を上腕の角度に合わせ、オフショルダー・キャストを行う場合です! このケースでも、前腕とロッドの向きを揃えるように心がけてください。

リールの向きは……私はキャストする面と揃えるのが好みです。バックキャストで、リールを外に向けたポジションからきれいにループをまとめていく人も多数いらっしゃいますが、相当なハイテクニックであり、またリールの重さによってはティップの動きに悪影響を与える場合もあります。これに関しては、また詳しくご説明する機会を設けましょう!


東 知憲

翻訳者 & キャスティング・インストラクター(神奈川県在住)

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