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釣り人徒然草

ライズの終わりと、もうひとつの答え - Maverick's スタッフブログ Vol.9

2026.04.13

Maverick's スタッフ

ライズの終わりと、もうひとつの答え



先日、3月下旬のタイミングで釣りに出かけてきました。今回のフィールドは中規模河川。まだ上流域の水温が低いこの時期は、里川でライズを狙う釣りもひとつの楽しみだと感じています。
持ち込んだロッドは、スコットから昨年ローンチされたばかりのGTシリーズ。
当日は春らしく、気温は13〜14℃、水温は12℃ほど。現地に到着したのは10時半頃でした。
川に立つと、オリーブやイエロー系のメイフライが水面をゆっくりと流れ、ヤマメのライズも確認できます。春らしい雰囲気の中で、釣りをスタートしました。
流れはフラットで魚はやや神経質な状況。何度か反応は得られるものの、空振りやバラシもあり、思うようにはいきません。
それでも粘りながらキャストを続け、ようやく1匹をキャッチ。サイズは20cmほどでしたが、しっかりと楽しませてくれました。流下する虫に反応する魚をドライフライで狙う、この季節ならではの時間でした。
 しかし、時間の経過とともに状況は変化していきます。晴天で風も穏やかでしたが、次第にライズは減少。最初に入ったプールで粘りながら観察を続けるものの、確認できるライズはごくわずかになり、狙って釣るには難しい状況となりました。
水生昆虫の羽化も少なく、魚も水面を強く意識していない様子です。このまま続けるか、それとも展開を変えるか。少し悩みましたが、ドライフライの釣りには区切りをつけることにしました。



次に入ったのは、近くの流れのあるポイント。先ほどの穏やかなプールとは対照的に、水深と流速のある流れです。
ここでドライフライからニンフへ切り替え。ブラスのビーズヘッドを使ったニンフのフックベンドにドロッパーティペットをむすび、小型のウェイテッドニンフを組み合わせたシステムで流していきます。このようなとき、最近試しているのが「ライゼンリング・リフト」です。
一度ナチュラルに流し、自分の正面から下流へフライが抜けるタイミングでロッドを軽く止め、そこからわずかに持ち上げる。するとニンフが水中でふわっと浮き上がります。この動きに対して、明確な反応がありました。



 流れの中でその操作を入れた直後、しっかりとしたアタリ。上がってきたのは体高のある良型のヤマメで、引きも強く、コンディションの良さが印象的な一尾でした。水面に変化が見られない状況でも、水中ではしっかりと捕食が行われている。今回の魚は、それを改めて感じさせてくれました。
このライゼンリング・リフトは、羽化の過程で水面へと浮上する水生昆虫の動きに近いとも言われていますが、流れの中で一瞬動きに変化をつけることで、魚にとって口を使いやすいタイミングを生み出しているのかもしれません。明確な答えがあるわけではありませんが、ここ最近は良い反応が得られている釣り方のひとつです。




今回使用したロッドは、GT843/5 - 8フィート4インチ #3 5pcモデル。しなやかに曲がりつつも、20cmクラスの魚でもしっかりとやり取りを楽しめるフィーリングで、近〜中距離のコントロール性も良好でした。風のある場面でもラインを安定して送り出すことができ、扱いやすさを感じます。
また、今回のようなやや重めのニンフにも対応でき、状況に応じてドライフライからニンフまで幅広く使える印象です。中流域での釣りにおいては、バランスの良い一本だと感じました。
アップロック仕様のため、上流・源流域での釣り上がりやフォルスキャストを多用する場面では、やや重量感を感じることもあるかもしれません。そういった場面では、GT743/4FSシリーズなどのコルクのシートフィラー仕様の軽量なモデルの方が快適に使えそうです。
ドライフライの釣りからスタートし、状況に合わせてニンフへと切り替えることで結果につながった今回の釣行。春らしい水面の釣りと、水中を意識した釣りの面白さを改めて感じる一日となりました。
では今回はこのあたりで。また釣行を重ねながら、引き続きインプレッションもお伝えしていければと思います。

■ ライゼンリング・リフトの由来
この釣り方を広めたのは、アメリカのフライフィッシャー、James E. Leisenring氏(ジム・ライゼンリング1878-1951)です。ウェットフライやニンフの釣りを体系化した先駆者のひとりとして知られています。

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