スコット社は創業以来、独自の哲学を持ちロッド製作を行ってきました。多くのメーカーが、アジアなどの工場に製造を委託するようになった現在も、コロラド州モントローズでの一貫製作にこだわり続けています。

1973年創業者ハリー・ウィルソンがより良いフライロッドを制作する夢を追いかけ、サンフランシスコ州クックストリートの地下の一室で彼のロッドビルディングの歴史は始まりました。その翌年、ハリーは子息の名前をとってスコット社を設立すると、瞬く間に優れたグラスファイバーロッドで知られるメーカーになりました。バックパッキングやトラベラーのために開発した5ピースロッドのロッドは独創的で、多くの熱心なフライフィッシャーの注目を集めました。

70年代前半には新たな素材、グラファイトが登場した時期でもありました。スコットは先頭に立ち、グラファイトが長いライトラインロッドに適した素材であると見出しました。1975年、9フィート4番という新しいコンセプトのロッドを打ち出しました。開発当初このスペックのロッドの話を聞いたフライフィッシャー達からは「そんなロッドはあり得ない」と冷やかされたものでしたが、ハリーは自分の信念を押し通し、その後各メーカーがこぞって後を追う、定番のスペックとなりました。

最初の従業員をむかえた1975年、わずか数年で自宅のベースメントから世界中に知られるロッドメーカへと成長させました。急成長に伴いあらゆる需要に応えるため1993年、カリフォルニア州バークレーからコロラド州テルライドへと工場を移転しました。
テルライドの工場はすぐにフル稼働となり、新しい工場をモントローズに建設しました。
ハリー・ウィルソンの魂はその後一番弟子であった、ラリー・ケニーに、そして現在のロッドデザイナーであるジム・バーチに受け継がれた現在でも、一本、一本のロッドをハンドクラフトする工法は変えずに現在に至っています。