FISHING TIP Mar 16

2022.03.16

billcast

 

 

ドラッグ設定の目安

 

春っぽくなってくると、海にも目が行く今日この頃……。

 

海と言えば魚との引っ張り合い、パワー勝負のフライフィッシングというイメージ。しかし、海のフライフィッシングでもっとも活用できる実際スキルの1つが、最低ドラッグ設定を体に覚えさせることなんです。海の対象魚およそ9割くらいにそのまま変更なしで適用できるドラッグ設定を、レフティー・クレーが簡単に教えてくれています。

 

まずリールから、フライラインを少し出します。最先端ではなくベリーあたりを数十センチ、Tシャツの裾とかタオルでぬぐい、魚汁やラインドレッシングなどを取り除きます。つぎにぬぐった部分を固く閉じた唇で横に咥え、そのまま首を横にゆっくりと振ってリールからラインを引き出してみます。リールのドラッグはまず、ずるずるに緩めておいて、ほんの少しずつ締めていきます。締めすぎてしまうと、ラインは唇で止められずに中を滑ります。そして、成人男性の閉じた唇だけ(歯は立てません)でぎりぎりリールからラインを引き出せるテンションが、およそ1ポンド(400g) というのです。「ボーンフィッシュでもなんでも、だいたいこれで大丈夫だよ。必要があればリールのスプールをパーミングしたり、ラインをグリップに握りこんだりすればいいのさ」と言っています。

 

Pulling 

 

私は何人かの友達にこの実験をやってもらいましたが、唇でラインを引き出せる限界が、だいたい350g – 420g という感じでした。つまりレフティーは合ってます。そしてこれくらいのテンションは、魚がわりと高速で走ってもオーバーランやバックラッシュを起こさない、最低限かつ万能のドラッグ設定ということができます。この引っ張り感、ぜひ手にも教えこんでおきましょう。

 

長いフライロッドは、たくさんのガイド(大部分はハリガネ製のスネーク)がついていますから、それにテンションがかかるようにロッドを大きく立てると、リール部分でのラインテンションは大きく変わります。ロッドを直線にしたら400g、ロッドを垂直に立てたらその3倍の1.2kg になる可能性があることも、容易に想像できるでしょう。ロッドを立てれば、同じリール側のドラッグ設定でもラインに掛かるテンションは急増。ロッドを倒せば、ラインに掛かるテンションを下げることができます。一直線にすると、テンションは最低値になります。

 

ちなみに、勝手に走らせておくだけではぜんぜん疲れない魚たち(たとえばターポンやカジキ類、マグロ類)は、ファイト途中で積極的にドラッグテンションを上げてゆくことが必要ですが、そんな時はノブ1回転でフルパワーまで到達できる設計のリールが嬉しくなります。あらかじめ実験・計測しておくと、目視したドラッグ位置でどれくらいのテンションがかかっているか、予測することができるからです。

 

Pulling2

 

 

ではTight Loops!

 

 

東 知憲

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