FISHING TIP Nov 16

2021.11.22

billcast

 

 

ツーハンド用フライライン整頓

 

 

スペイラインの世界は、実際のところ多数の商品が入り交じってとてもわかりにくくなっています。自分にはどんなスペイラインが向いているのか、それを知るいちばん良い方法は「いったい自分がどんな釣りをしたいのか?」をベースにすることでしょう。そしてエアフロのスペイラインは、完成度とライフサイクルの長さで、安心して使う事ができます。たとえばロングセラーであるスカジット・ドライバーやスカジット・スカウトは、細かな素材やテーパーのアップデートは受けてきたものの、基本設計は10年前の第一世代と変わっていません……。

 

Heads

 

まず、スペイラインは大別して「英国風ダブルテーパーないしウエイトフォワード」「スカンジナビアン・ヘッド」「スカジット・ヘッド」に分けられ、その順番に短くなっていきます。短いヘッドは重いものを簡単に飛ばすことができますがプレゼンテーションは繊細ではありませんし、着水時にスラックが出やすいです。長いヘッドやウエイトフォワード・ラインは、キャストに高レベルのテクニックが必要ですが、遠投やスラックのない繊細なプレゼンテーションができます。長いものを扱う、ハードルを上げた練習をしておくと、短いものの扱いも簡単になります。

 

まず、「自分がどんな釣りをしたいか決まってはいないけれど、スペイキャスティングをやってみたい」と思われる方は、迷わずレージ・コンパクトをお勧めします。これはだいたい9メートルくらいあるハイブリッド・ヘッドともいえるもので、スカンジナビアン・ヘッドとスカジットヘッドとの中間型。力強さと投げやすさ、ある程度の繊細さを融合させた製品です。シングルスペイなどのスプラッシュ&ゴー・タイプのキャストの練習も、ペリーポークなどのサステインド・アンカータイプのキャストの練習も、オーバーヘッドもできます(わかりやすくいうと、万能ラインというところだけ覚えておいていただくと良いです)。

 

重たいフライを底に転がしたい、ないし深くスイングさせたいと思われる方は、5メートル未満のヘッドであるスカジット・ドライバーないしスカジット・スカウトをお勧めします。スティールヘッディングを主眼として開発されたきわめて実用的なラインで、サステインド・アンカータイプのキャストに向いています。ただし空中を飛ばして着水させるスプラッシュ&ゴー・タイプのキャストには使いにくいですし、遠投は試みないほうが良いです。これは先端にシンクティップを接続して使うのが前提。北米のフィッシングガイドが、スペイキャストのビギナーに渡して魚を釣らせるのも、このタイプのラインです。

 

季節も良く、水面近くでフライをスイングさせて気分良く魚を釣りたいと思われたなら、12mくらいある D/X ヘッドがお勧めです。エアフロは正式にはそう言っていませんが、これはスカンジ・ロングというかつて存在した高性能ラインのジャパンカスタム改良系ともいえるもので、オーバーヘッド・キャスティングにもたいへん使いやすいもの。シングルスペイ、ダブルスペイ、スネークロール、スナップキャスト、ペリーポークといったさまざまなスペイキャスティングを全方位的に身につけたいと思ったら、このD/X ヘッドのフローティングを強くお勧めします。これに10フィートないし14フィート・ポリリーダーのフローティングを接続すると、いまはあまり販売されていないウエイトフォワードのフルラインにとても近いキャスト感覚になり、練習用としてもすばらしい仕立てとなります。

 

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スペイキャスティングは、手に伝わってくるフィーリングとテンポ感がとても重要なもの。そのためにはロッドとラインのマッチングが決定的です。お近くのプロショップか、スペイキャスティングがよく分かったお知り合いに相談されると良いでしょう。エアフロ以外にも、性能の高いスペイラインはいろいろ存在しますが、それらの選定の際にも上記のガイドラインが役に立つと思います。

 

 

東 知憲

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