CASTING TIP Nov 01

2021.11.03

bigeye

 

ホールでうまく「加速」するには

 

フライキャスティングの練習に熱が入るオフシーズンになってまいりました。もちろん、まだ現場にバリバリ出ているよという方もいらっしゃるでしょうが、投げのチューニングにはよいタイミング。さて、フライキャスティングの「大基本」に関しての理解は、昔とは比較にならないほど進んできた実感があります。かいつまめばそれとは「滑らかに、しっかりと加速して停め、竿先がストレートに動く距離を適切に確保してやる」こと。上記の3アイテムはそれぞれ深みを持っており、動作の練り込みには時間が掛かりますが、だからこそスクールやレッスンの存在意義があるのですが、まずは理解理解。

 

ロッドを持つ手の動かし方に関して言うなら、ロッドの曲がりに合わせて振り角度と手の移動距離を調整できるようになれば初級者の域から脱却、あえてエラー動作ができるようになれば中級者脱却。ラインを持つ手の操作に関しては、ダブルホール基本動作ができれば初級者脱却、動作がうまくできるようになれば中級者脱却、そう私は考えています。今回は、ダブルホールの動作についてアドバイスです。

 

ロッドハンドでは「スムーズに、滑らかに……」を心がけてきた人も、ライン(ホール)ハンドとなると急にぎこちなくなるケースがあります。せっかくきれいにロッドティップを曲げてきても、ホールを始めたとたんにティップが下がって、ループの形に影響が出てしまう。ダブルホールを伴うキャストでは、ロッドを持つ手もホールをする手にも、動かし方に注意する必要があるんです。まずは、ループ形状に悩みがちな人によくある引き方を見てみましょう。

 

Wrist1

 

加速がぎこちなくなりやすい引き始めの構え。ラインを持つ手のリストは閉じ気味(ナチュラル位置)

 

Wrist02 

手首は使わず、肘を中心とした腕の動きだけによるホール。スムーズさも加速感もイマイチな傾向 

 

ロッドは、手によってがっちりと「ポジティブ・ストップ」(メル・クリーガー風に言えば『ゥワンプ』)してラインに力を伝えます。ラインを引く手は、キレイに動かしてきたティップの軌跡を損なうことなく、ラインに速度を加えてから停止します。引く速度は、徐々に増していかなければなりません。

 

ここが難しいところ。ロッドハンドほどの劇的な加速感は必要ありませんが、ラインハンドも徐々に速度を上げていって停まるのがベスト。中級者からの脱却で足踏みしている人たちの多くは、ホールの動き出しが唐突で、途中でじゅうぶんに加速できず、締めくくりで逆に減速したりします。「反対側の手でホールしなきゃ…」という意識が強く働くあまり、最初からガツンと引いてしまうんですね。

 

うまくホールの速度を盛り上げるには、複数部分の組み合わせが効きます。肘を中心とした回転だけで行うホールは、ガツンホールになりがちです(あくまで当社調査)。肘から始まり、最後にほんの少しだけ手首を締めるようなホール動作にすると、足し算のぶんだけスピードが乗り、終盤にかけた適切な加速が得られることが多いんです。

 

Wrist3

この構えが最重要。ラインは親指の腹に掛け、手首はガッチリはっきり開いておきます 

 

Wrist4

 まずは手首を使わず、肘を中心とした腕の動きだけでゆっくり引いていきます

 

Wrist05

 最後に親指をカムとして使ってリストダウン、スピードを加えて停止

 

「ホールは足し算……最後にちょっとだけ手首を閉めて速度を追加」。これ、本日の言葉としてメモ帳に書いておいてください。では、Tight Loops!

 

東 知憲

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