イトウを釣る構え — WildなLife

2021.10.17

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道北の名寄に住んでいる私は、季節が来ればスペイキャスティング&スイングの釣りを楽しんでいます。いまはイトウ釣りの最終盤。やる気のある元気な魚しかこの釣りの対象ではありませんから、環境インパクトも少ないのではないかと思っています。

 

高番手ダブルハンド・ロッドのキャスティングに関しては、いろんな人が解説されていますし私の出番ではないですが、今回は大事な釣りのテクニックをすこしご紹介したいと思います。キャスティングが終わり、(できるだけ控えめに)必要なメンディングを施してスイングを行う段階の構えです。

 

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ミディアム級までの、基本の構えはこうだと思います。グリップ上のバランスポイントを握ります

 

私なりに思うスイングの釣りの定義は、「キャストの着水後からフライが真下流に到達するまで、積極的にラインをたぐってフライを泳がせない」というものです。言い換えれば、ラインは決して一直線にはなっておらず、流れを受けてカーブを描きスイングしてきます。スイング途中で魚がフライを口にして反転した場合は、1000グレイン=65gくらいある重いラインのベリーが抵抗となりますので、セミオートマでフックポイントが口の横側に立つ可能性がとても高いと思います。活性の高いイトウが、フライの着水からスイング初期段階で襲いかかってきた場合は、あまりフッキングに悩むことはありません。最初はロッドを垂直に立てず、岸がわにぐいっと曲げてやるだけでじゅうぶん、ファイトのテンションでフックは深く刺さっていきます。

 

しかしイトウは、スティールヘッドやアトランティックサーモンといった典型的なスイング釣りの対象魚より、ちょっと怠け者だと思います。まったくフライがスイングしない反転流の中で小魚を捕食することもあたりまえで、そんな場合は流れとの境目でしか勝負できません。またスイングが完全に終了してフライが横の動きを止めた時にそっと咥え、そのまま動かずにいることも多いのです。スイング終わりでぐいんとすこしだけ重さが感じられる、そんなアタリには注意です。キャストの準備としてランニングラインをたぐろうとして、はじめて重さを感じられる時もあります。傾向として、大きいイトウほど根掛かりのような感触になるような気がしています。

 

そんな場合、アトランティックサーモンのようにラインを持って行き、リールを鳴らしてくれることはあまりありません。待っていれば、咥えたフライを離してしまいます。そこで、重さが感じられた瞬間にアワセをする動作が必要になってきます。流れきった段階のアタリに対してもっとも効率的なのは、ロッドをまっすぐに引いてセットフックすることでしょう。そのために、私はこのような構えをしています。ラインはリールから一直線に出しておきます。スコットが北海道スペシャルとして作ってくれた18フィート「カムイ」をはじめとする、メーター級を想定した大砲クラスのロッドは、片手ではとても保持できないので、両手で持ってスイングさせます。

 

 

 

 

 

 

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 ヘビー級タックルの私の構えはこれ。アタリらしい気配があったら、ロッドをまっすぐ引けるようにしています

 

 

 

 

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 この瞬間を、夢に見続けて……

 

 

Wild Life 店主 千葉 貴彦

SIMMS & Scott Pro Staff

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