FISHING TIP Aug 16

2021.08.19

bigeye

 

テンション管理の練習

  

 

実際のフライフィッシング、とくに大物を狙う場合になにが大事か。適切なタックル、キャスティングのテクニック、そして食わせやアワセのテクニック……もちろん重要ですが、そんなものは教科書やメディア経由でわりと容易に学べること。それとともに「トラブルを回避するための小さな手順を練習して身につけておく」ことも劣らず大事だと思います。ちょっとした空き時間でも練習できる、「でも多くのひとがやっていない」ことを取り上げてみましょう。ラインの平行巻きです。

 

最近のワイドでラージなアーバーのリールは、巻き癖が付かずにとっても使いやすいのですが、スプールが浅溝なので、偏って巻かれてしまうとすぐにフレームやフットにこすってしまいます。こすれてしまうと、魚が走ったときに所定のドラッグ設定よりもずっと上がってしまいますのでティペット切れを起こす可能性が大。ソルトの大物釣りでも、この平行巻テクはすごく大事ですけれど、皆さんあまり意識がないようで……。

 

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(偏ってゆるく巻かれたライン……崩れて食い込みかかっています)

 

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(テンションをかけて平行に巻いたライン……安定しています)

 

私が心がけている大きな事項の1つは、キャスティングでもファイトにおいても、「ラインのテンション」。ラインを巻き取るときは、それが移動にあたってでも、魚が引き出したラインを回収する場合でも、ロッドを持つ手の指を数本使って軽くラインを挟み、左右に素早く動かしながらできるだけ偏りがないように、かつ高めのテンションをかけて巻き取ります(ベイトキャスティングリールの平行巻装置=レベルワインダーを連想すると良)。魚がかかっていない場合はラインにテンションがたりないので指の関節で挟むようにして抵抗を作り、ラインをきれいに収めます。魚とのファイト中は、魚の引きが止まってからのポンピング段階で平行巻を行いますので、だいたいテンションは足りていると思われます(魚がこっちに走ってくる場合は別)。

 

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ラインの巻き取りでテンションが足りず平行巻ができていないと、偏ったユルユルのコイルになってしまいます。これは、もう一回引かれると崩れたり食い込んだりしますので、良いことはまったくありません。魚をバラす可能性がはなはだ高いです。自宅でのちょっとした空き時間を使って、フィールドに出られる日を思いながら、リールを見ないで平行巻をする練習をしてみませんか。写真の様に中指や薬指、小指にラインを掛け、左右に動かしながら巻きます。十メートルくらい巻いた段階で仕上がりを目でみて確認してください。大物を狙う人なら、バッキング位置での平行巻もぜひ練習を。いざトロフィークラスがキタ!!というとき、練習しておいて良かったと思われることでしょう。

 

 

東 知憲

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