いつもライズへまっしぐらの、刈田です。今回は、この1月頃から春に向けて、最強の決め手となるドリフターをご紹介しましょう。それはブユ。ブラックフライとも呼ばれる小型のボトムハッチャー。ハッチは大量となるが、その大量ハッチに気づくのも難しい水中系ドリフターです。
魚は水中でバクバクと猛烈に捕食を繰り返します。私は、そんな水面下のライズをサブライズと呼んでいます。そんなやっかいなサブライザーには、パラシュートパターンを改良した、ブユ・ネオパラ・スティボーンが効果的です。ブユのハッチシーンでは、その高視認性とパラシュートパターンの使いやすさで、ぜひ試していただきたいもの。
このパターンはハッチを完了できずに、水面直下を流下するスティルボーンを念頭にデザインしてあり、ハックルはヒーバートで2回転のみ…これが重要。パラシュートパターンの弱点を、このハックル仕様で克服できたと感じています。ハックルの下面を完全水平に巻くことによって、少ないファイバーで水面をとらえ、長いハックルによるソフト着水効果もあってフロータントも要らないほど。
フック …バリバス200BL #20~22
スレッド …VEEVUS 16/0 A08 ダン
アブドメン …シルクミシン糸#50 ベイジュ色
セグメント …ナイロンモノフィラメント・#60 スモーク
ソラックス …ピーコックソード
ハックル …ホワイティング・ヒーバート
インジケーター …ヴェインファイバー・サーモン
※アブドメンは、ハッチ直後は淡色、やがてダークグレイから黒っぽく変わります。マーカーで好みに染めてからUVレジンでコーティングすると、丈夫でよりリアルになります。ENJOY!
水生昆虫研究家・フライクリエイター 刈田敏三