ヘンリーズフォーク2019(その2)

2020.01.15

A Trout Hunter[5]

 

 

 by レネ・ハロップ

 

他の川と同じく、ヘンリーズフォークも変わり続けます。豊かなハッチとライズするマスで有名な釣り場ですが、各種ドレイクを中心とする有名ハッチは釣り人を集めます。#12(ときにそれ以上)サイズを持つこれらのフライは6月から7月上旬を中心に羽化。今年の夏は、冬の間の豊かな水量と水生昆虫の量を反映し、14インチから16インチまでの魚がほんとうにたくさんライズしました。それらの若い健康な魚たちは、ここ数年でまた成長し、すばらしい楽しみを提供してくれるでしょう。ヘンリーズフォークの黄金時代が戻ってきたことを、誰もが喜んでいます。

 

Baetis RainbowSM

 

 

7月中旬以降、羽化する種類はどんどん小型になってゆきます。カディス、さらにはフライングアントやビートルに関してもいえることです。まだ夏の間は#14を使えるチャンスもあり、視認性とフックのホールディングという両面に関してありがたいことです。しかし秋風が吹いて水位がだんだん下がり、フライを見慣れた魚が出始めると、キャスティングや釣りの面で高いスキルが必要になってくるでしょう。さらに、水は透明になり、藻は茂ってドリフトをさらに困難にします。しかし、なんといってもシーズン後半にアングラーが少なくなるのは、フライサイズの小型化の影響です。

 

Harriman Ranchのコピー

 

 

10月に入ると、夏の混み具合はうそのようになりました。まったく人がいないわけではないのですが、岸に立っているのは数少ない手練れだけ。そのような人たちは、ちょっと天気が悪いくらいではホテルに帰ったりしないし、風にキャストの精度を落とされることもありません。世界各地から集まる、ベスト・オブ・ザ・ベストといえるでしょう。

スモールフライの世界に遊ぶには、視認性の低い(あるいはまったく見えることが期待できない)フライを受け入れることです。掛かったマスを手にすることができる確率も概して下がるのですが、正しいテクニックとタックルを選べば、#20以下のフックでも分が悪くなることはありません。

 

Rise To A Baetis Hatch

 

 

秋から冬にかけての釣りでもっとも大事なのは何よりも、キャスティングポジションの取り方です。視認性の問題は、マスに気配を察知されず、かつショートキャストで勝負できるような正しいポジション取りによって、だいたいは解決できるもの。ダウンストリームにキャストすることをもくろむと、キャストの距離は伸び、小さなフライは見えなくなります。ダイレクトなアップストリーム・キャストを含め、キャストは上流側に計画するべきでしょう。流れが複雑にヨレている場合でも、ショートキャストならナチュラルに流れる可能性は増すのです。ちょっとしたドラッグも嫌い、狭いレーンに固執するようになった賢いマスが相手なら、なおさらのこと。この時期、ハッチは時として濃密になり、フライは何十もの本物にまぎれてさらに見づらくなるので、ロングキャストは当てずっぽうの釣りにしかなりません。

 

(「その3」に続きます) 

 

 

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