ヘンリーズフォーク2019(その1)

2019.09.11

A Trout Hunter[5]

 

 

 by レネ・ハロップ

 

 

米国西部を流れる川の例に漏れず、ヘンリーズフォークも21世紀に入って厳しい状況を経験してきました。世紀の変わり目にここを釣った人は、安定したハッチと大きなマスの記憶をお持ちでしょう。これは、その前の数年間にたっぷりと雪が降り、川に水がたっぷりと流れた結果です。1998年から2003年は、ビジターのほぼすべての人に、質の高い釣りが提供されたと思う。しかし、それから長い凋落の時代が始まりました。

 

降水量が減ると、川の生産性もそれに連動します。釣れなくなったヘンリーズフォークは、アングラーを誘うこともできなくなりました。天候パターンにようやく好転の兆しが見え始めたのは2017年。10年間を超える低調の時代は、終わったかのように思えます。とくに2018年から2019年の冬はすばらしいものでした。ダムは、冬の間に降った雪が溶けた水をたっぷりとたたえ始め、冬の間にたっぷりと水が流れたことで、マスの生息数があきらかにリバウンドしてきました。

 

01Lower Henry's Fork  

 

今年の5月に実施された学術調査により、アイランドパーク・ダムからラストチャンスまでの区間において、1マイルあたりのマスの生息数は5000尾以上であることがあきらかになりました。驚くべきことに、前年と比較して2000尾も上積みされたのです。この朗報とともに、ヘンリーズフォークの今年の釣りが始まりました。

 

02Brown of The Lower Fork--Zach Wheeler

 

しかし、シーズン初頭は天候も不順で、川がほんとうのポテンシャルを見せ始めたのは5月も末になってから。例年にない寒さと雨が続き、各種昆虫のハッチも通常より数週間遅れてしまいました。マスのライズが見られないので、フライフィッシャーたちは「いったいどうなっているのか、あの調査結果は間違いだったのではないか」と小声で話し合ったものですが、ようやく5月末、#16のマーチブラウンが、ずっと小さなベイティスに混じって出始め、マスも上ずりはじめました。私たちが待ち望んでいた質の釣りが、ようやく手の届くところにやってきました。普通は5月中旬に出始める超大型ストーンフライであるサーモンフライも、結局3週間ほど遅れましたが、待った甲斐があったものでした。下流部から始まったこのハッチは、巨大ブラウンとレインボーを熱狂させ、1週間以上も継続。そしてそれは6月15日、ハリマンランチのオープンの日にさえ、上流部でビッグ・ドライフライのチャンスを提供してくれたのです。

 

03Last Chance Sunset

 

(「その2」に続きます) 

 

 

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