ウイードとの戦い

2019.07.14

A Trout Hunter[5]

 

春から夏へのスプリングクリーク戦略 (その2)

 

 by レネ・ハロップ

 

 

藻の動きが水表の流れの複雑さを倍増させているなら、ティペットは私が標準と考える90センチからさらに伸ばさなければならないでしょう。正確度はずっと落ちてしまいますが、着水した瞬間からフライが水面を走り回らないようにするためには、最長150センチのティペットを使ってスラックを入れるしか手がない場合も確かにあるのです。しかし普通のシチュエーションにおいては、バウンスキャストないしチェックキャストというオーバーパワー・タイプの技術を使い、短めのリーダーを跳ね返して作るスラックでじゅうぶんなドリフトができるでしょう。

 

Drifting Weed(Light)

 

水底から生えた藻が生み出す問題に加え、切れ藻も時にフライフィッシャーを悩ませます。シーズンの後半、藻が伸びきってしまった時期の午後には、水面に出た部分がちぎれて流れ始めることがあります。マスはこの切れ藻をいやがったりしないようですが、フライフィッシャーにとってはちょっとした悪夢。キャストごとにフックに藻のかけらが刺さり、プレゼンテーションを台なしにしてしまうのです。この状況に対応するには、アップストリーム・プレゼンテーションだけに限定することです。ピックアップのときにフライが水面を斜めに走らなければ、藻を拾ってしまう可能性も大幅に減ります。その他のアングルからキャストを試みても、いらいらが溜まるだけでしょう。

 

Extracted From The Weed (light)

 

ヘンリーズフォークの大型のマスはすべて、うまく藻を活用することを知っているようです。フッキングされたとわかったら、一目散に厚いウイードの中に突っ込もうとします。運が大きく作用しますが、対応策がないわけではありません。魚はだいたい上流に向かって突っ込んでいきますから、ロッドを魚の深さに沈め、真後ろから注意深くやさしく引くことで魚を引きずり出すことができる場合もあります。

 

Test For 6X (Light)

 

スプリングクリークにおいては細いティペットが大前提ですが、そんな繊細な釣りをする時には日本の技術力に感謝します。トラウトハンターのフロロカーボン・ティペットは、まさに先進素材、私は大型魚に対しても自信を持って6xを使います。この手の釣りに失敗はつきものですが、いくつもの難題をクリアして大型のマスを手にできたときの満足感は格別です。簡単ではないことを受け入れ、技術を磨いて挑戦をいとわない人には、必ずご褒美を用意してくれるのが自然です。

 

 

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