ウイードとの戦い

2019.07.02

A Trout Hunter[5]

 

春から夏へのスプリングクリーク戦略 (その1)

 

 by レネ・ハロップ

 

 

スプリングクリークのマスにとって、水中に茂る藻はとても重要な存在です。小規模な川からヘンリーズフォークのような大河川にいたるまで、藻は水生昆虫の家となり、マスには隠れ家も提供するのです。健全な釣り場には欠かせない藻のことを敵であるかのようにいうのは、きっと間違っているのでしょう。しかし、ただでさえ複雑なマス釣りに、さらなる困難を加えてくるのがそれであるということも事実なのです。

 

釣りに対する藻の影響は、まだ完全に伸びきらない春からすでに始まっています。ただでさえ複雑な水流が、揺れる藻の動きにさらに影響され、ドライフライの宿敵であるドラッグを簡単に作り出してしまうのです。ヘンリーズフォークをはじめとする有名スプリングクリークを釣り続けてきた私は、フラストレーション体験の中から、いくつかのコツを見つけ出したと思います。今回の記事では、それをご教示しましょう。

 

Over A Weed Bed(Light)

 

高い正確度が求められる私のホームグラウンドでは、戻りの早いティップを備えた9フィート4番のロッドがスタンダード。私はスコットのラディアンを使っていますが、あらゆる角度からのキャストを可能にし、空中でラインの整形操作を行う時間的余裕を生み出してくれます。しばしば14フィートを超えるリーダーを操作しなければなりませんので、ラインのテーパーも重要、個人的にはエアフロのエリート・トラウトを気に入って使っています。

 

水中の藻の影響を受けた複雑な流れを釣るには、長いドラグフリー・ドリフトを行おうなど考えないことです。魚はだいたい水面近くに浮いていますから許容レーンの幅はとても狭くなっているでしょう。フライの着水点から魚まで、60センチほどのナチュラルドリフトで勝負しようという気持ちで釣るのが、もっとも良い結果を生んでくれます。

 

Sometimes You Win(Light)

 

 

季節が進み、生育した藻が水面に露出するようになると、正確度はさらに大事になってきます。大型のマスは、露出した藻の間にできたスペースに身を潜めるようになるでしょう。そんな場合はアップストリーム・キャストの独壇場です。長く流そうと思ってはいけません。魚の真下のポジションが取れない場合はなおさらのことです。

 

Tight Cast(Light)

 

露出した藻の際に身を潜め、ぎりぎりの位置で昆虫を吸い込んでいるようなマスは例外なくセレクティブで大型です。手前側にウイードベッドがない場合はいろいろな立ち位置が考えられるでしょうが、いずれにせよ藻から数センチの位置にフライを流す正確度が求められます。魚に気づかれないよう、プレゼンテーションはアップ&アクロスが私の標準、それにリーチキャストないしカーブキャストを採用します。フライはウイードのエッジにそっと触れるように落ち、(うっかりすると見落としてしまうような)大物のライズまで数十センチ流れてゆく、というのがシナリオです。マスがフライを吸い込んだときの感動は、ずっとあなたの心に焼き付いていることでしょう。

 

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