スコット社長から謹賀新年

2019.01.18

 

 

 

 

jb Ice thing

 

コロラド州モントローズから、新年の祝辞を申し上げます。さて、年の頭というのは、1973年に創業したスコットの今までを総括し、これからを考えてゆくのにたいへん良いタイミングだと思われます。つい最近、マーヴェリックスタッフと話した内容は、そのことをよく伝えていますので、ここにその内容を文字にさせてもらいましょう。

 

MS(マーヴェリックスタッフ):ジミー、昨今の北米マーケットにどんな動きが出ているか教えて欲しいんです。ここ数年、ちょっとした傾向が出てきていると思うんですが?

 

JB(ジム・バーチ):2、3の傾向は確かにある。ファーストアクションなら何でもいいという時代は、あきらかに終わった。ロッドの硬さには限界があるとユーザーの方たちが気づいたんだ。そりゃそうだよね、硬くしすぎると上の番手のロッドになってしまうんだから。それよりもバランスと、想定キャスト距離に即した設計が求められるようになってきた。

 

MS:淡水だけ、それとも海やツーハンド・ロッドに関しても?

 

JB:全般だね。これはよい傾向だと思うよ。

 

MS:それに、年とってきたアングラーにとって、速いロッドはちょっとキツイし。

 

JB:ティペットにも、魚の口にもフックにも負担がかかる。もう1ついえるのは、フライロッドのなかにも専門性がはっきり生まれてきたこと。たとえば昔は、9フィート6番という汎用ロッドをバスにも、トラウトにも、ソルトにも使っていた。でも、今は方法論が細分化してきたから、川ではグラスロッド、バスにはスロー寄りのグラファイトないしグラス、ソルトにはファーストなグラファイトといった具合に、対象魚別に選ばれるようになってきたね。

 

MS:用途に合った道具は、使っていて快適ですよ。

 

JB:スパナで釘を打つことはできるけど、効率的でもないし楽しくもないよね。ちゃんと釘の太さにあったハンマーを使うのが理想だ。それに、「目的別のロッド」という考え方は、つねにスコットのロッドデザインの背景にあったものだ。ハリー・ウィルソンは、カリフォルニアのバックパッキング用にパックロッドを作ることから始めた。

 

ハリーとラリーが出荷前のグラファイトロッドを1本ずつ測定する

HW LK

 

 

若きジミー・バーチの修業時代

OldJimmy

 

 

MS:バスロッドという分類も、時代の先駆だったと思います。

 

JB:マスキーロッド、ブルーウォーターロッドなども出したよ。偉そうに聞こえるかもしれないけど、「40年経って、やっとスコットの考え方が受け入れられ始めた」と感じている。

 

MS:ハリー・ウィルソンとラリー・ケニーの両氏があなたの指導者といえるのですが、彼らのやり方とあなたのやり方で違うところはありますかね?

 

JB:ハリーをよく知る人たちは、「ヤツはほんとうに頑固だから」と言っていた。しかし、それは熟考を重ねた上での頑固さなんだ。目標を据えて、長期的な見方をすることは彼から学んだ。ただし、きちんを回りを分析し、新しいものにも対応できるようにしていかないと泥沼にはまって抜けなくなることもあるだろう。この仕事は、信念に基づく頑固さと柔軟性を使い分けないとならない。グラスロッドを作り続けていることは、私たちがこの素材の素晴らしさに変わらない信念を持っているからだし、海竿メリディアンに、ごくファーストな2ピースとスロー寄りの4ピースという違ったアクションのラインアップがあるのは、まったく違う人たちが使うと分かっているからだ。2ピースは、ボートに積みっぱなしにする竿(笑)。

 

MS:スコットが打つ次の一手は誰もが楽しみにしていると思います。どうかよろしく(笑)。

 

Scott_ad_1978

 「生産は追いつきませんが、探していただくに値する竿……スコット(1978年の広告より)」

 

Icaland_salmon

 

 「いまだに生産追いつきません、ごめんなさい!(社長の弁)」

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