延長線としての「F」— RANDOM CASTS

2018.09.14

 

Higashi_portrait 

 

大学生のときからスコットでアルバイトをし、現在社長として会社の舵取りを行うジム・バーチももはや50歳台。初代社長ハリー・ウィルソン、次期社長ラリー・ケニーの2人と近しく仕事をし、スコットのイズムを呼吸したこのかつての若者は、フライロッドがファイバーグラスであった時代を直接に知り、かつ現在もグラスロッドのデザインを続けている希有な存在だ。そんなジミーに、新生Fの特徴を踏み込んで聞いてみた。

 

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この新しいFは、かつての時代の延長線上にあるんですか? それともなにか斬新なことを達成しようと試みています?

 

—「40年以上も前に始まった、スコットのグラスロッドの歴史の上にぴたりと乗っているモデルだよ。もともとハリー・ウィルソンは、シエラの山の中に分け入るバックパッカーたちが使いやすい、4ないし5ピースのライトライン・ロッドを作りたいと考えたんだ。マルチピースのライトラインという考え方は、新生Fでもきちんと踏まえている。伝統的なデザイン面の特徴は活かし、新しい雰囲気も盛り込もうとしているけど」

 

なるほど。大きく進化したところはどんな点?

 

—「軽さと、近場でもさらに投げやすくなっているところかなあ。テーパーは新設計だし、ブランクは素材を硬すぎないEグラスに戻し、壁厚を見直してある。複数のチューブを重ねて接着して作るホロー・インターナル・フェルールも、実は進化をとげて軽くなっているんだよ」

 

 

Scott_Jimmy

 

 

グラスはここ10年来のトレンドという感じもありますが、どうですか? 若い人たちは新鮮な感動をもってこの素材に接している手応えもあります。

 

—「小さな川で使うフライロッド用素材として、グラスはベストな場合がある。グラスロッドなしのスコットなんて、これからも考えられないね。幸いなことに俺たちには、振り返って参照するべきすばらしい伝統があるから、それを大事にしていきたいと思うよ」

 

 東 知憲

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